前後左右対称形の機体ゆえ遠く離れた時には機体がどっちを向いてるのか判らなくなります。標準搭載のLEDも照度不足で離れるとほとんど見えません。プロポスティックを僅かに動かし反応する機体の挙動を見て何とか方向判定はできるもののとても苦労します。
ということで、こういう時の常套手段のLED搭載を試してみました。秋月でゲットした3WのパワーLEDの赤色・白色各2個を前後に搭載し、ArduinoのLチカで点滅までさせるようにして、早速晴天の日を選んで視認性確認のテストフライトまでしてきました。
結果は上々で機体の向いている方向がすぐにわかるようになりました。
フライト動画、製作記事を「続き...」に書きましたので興味がある方は読んでみてください。
まずは動画です
肉眼での見え方とはだいぶ違いますね、動画の方はほとんど見えないようですが、人の目にはかなり良く見えてます。
試作LED装置
部品は秋月電子で購入
写真上は定電流駆動回路(140円)、下が3W赤色パワーLED(300円)、3W白色パワーLEDは180円と安い。
組み立てます
リード線を半田付けし、3ピンのQIコネクタを圧着処理します。
駆動回路に搭載の制御IC(CL6807)には出力電流制御用の端子(*)があありますが、基板上は空きピンになってて外部に出てないので直接リード線(白)を半田付けしてあります。(この端子経由で点滅させてます)
*CL6807/Adj端子(3pin)
熱収縮チューブを被せて出来上がり
点滅制御回路
実験用の試作回路なので、点滅パターンがプログラミングできるように手持ちのArduino Uno R3を使用、出力ピン(10,11,12,13)と定電流駆動回路のAdj端子とは直接接続できないので間に2SC1815をかましておく。(Adj端子はSpec ではOC接続となっているため)
ちなみに回路図というもどのものではないですがこんなものです。同じ物が4回路で写真右のユニバーサル基板に組み込んであります。
2S/7.4v/1000mAhのリポ電池を別電源で用意
LED駆動&Arduinoの電源にはPhantom2とは分けてあります、これはPhantom2には外部取り出しコネクタが用意されてないためなのと機体改造しなくてよいからです。
Phantom2機体への取り付け
とりあえずLEDを点滅させてフライトできればよいのでバラック状態での出来栄えです。
LED取付版
アルミL型アングル(t=0.8mm、18mmx18mm)を30㎜にカットしスキッド固定用のM3ネジと共締めしLED取付金具とし、これに両面テープでLEDを貼付という安易な方法です。
制御回路+リポ電池
最後に、ゴムひもで機体にしばり、プラパックの方はベルクロで開かないよう縛るという、こちらも超イージーな方法です。
最後に点灯試験などをやってみました
写真撮影用に連続点灯させてますが実際は点滅させてます。とりあえずデューティは50%にしてあります。
屋外での様子
テストフライト終了後の写真です。(左側のLED取付版はフライト中にどこかに飛んで行っちゃいました。)
今後の予定
- バラックからまずは脱皮しスマートな形状と取付方法にする。
- Arduinoをワンチップ化して基盤を一枚にする、更に点滅周期、オンオフなどをプロポから制御できるようにする。
- 3WLED専用レンズを購入してあるので効果確認フライトをやってみる。(但し取付方法にまた一工夫必要)
以上