さて、次は組立記事です、飛行機とは違い翼が無いので機体の物理的な組立作業はほとんど無くて、作業メインはワイヤリングになります。
- FC取付板の製作:取付穴ピッチ変換板(45㎜⇒35㎜)を作ります
- センタボード・底板の電源リード線の半田付け
- ブラシレスモータ&ESC取付と電源配線
- MultiWiiと受信機を接続
- MultiWiiとESCを接続
FC取付板の製作
センターボード(底板)にはFC取付用の45㎜角ピッチの3㎜φの穴が開いてますがMultiWii SE2.5ボードの取付穴は35㎜角ピッチです、そのため差分を吸収するためのFC取付板を発泡塩ビ板(2mm厚)で作成しました。
5㎜高のスペーサを2段入れてあります。高さはもっと低くてもよいのですが取付用M3ネジのカミ代を確保するために5㎜にしてあります。
これ、作った後に気が付いたんですがガッチリとネジ止めしてるのでモーターからの振動の影響が大きいのではと気になりました。(今後、緩衝材とかを考えようかなあ)
センタボード(底板)の電源リード線の半田付け
4個のESCへの給電用リード線(AWG18)、リポバッテリー電源線(AWG14)をセンタボードのランドに半田付けします。
ESCへの給電線には3.5mmバナナプラグで中継してあり、個々のESCへの電源オンオフが独立してできるようにしてあります。
それと容量の大きい半田ゴテ、フラックス塗布がポイントです。
使用した半田ゴテ(40W)とフラックスです。
ブラシレスモータ&ESC取付と電源配線
スピコン・コネクタから+5Vリード線を外す
取付前にスピコンコネクタの+5Vコンタクトを外します、但し4個のうち3個のみです。1個はそのままにしないと肝心のFCへの+5V給電ができなくなります。(残すのはどのESCでも構いません)
下の画像の様に黒い3ピンコネクタの真ん中のリード線(赤)を抜きます、抜け止めの返しが付いているのでピンセットなどで軽く持ち上げてからリード線を引っ張れば軽く抜けます
抜いたリード線には+5V が来てるので下の画像の様に熱収縮チューブなどで絶縁するのを忘れずに。
ブラシレスモータ&ESC組み付け
特に難しい箇所は無くてM3ネジと束線バンドを使うだけです、ESC取付には付属の物ではなく手持ちのもの(ワンサイズ大)を使いました。
モーターとESC間のリード線が長く、弛まずに取り付けたところESCはアーム根元に位置するようになりました。
ESCの電源線はセンターボードのリード線と接続します。
4本すべてを組み付けました。
MultiWiiとの接続
MultiWii接続図
受信機との接続
接続には以下の3本(MultilWii同梱)のケーブルを使用。2種類のケーブルがあります、左端のケーブルはスロットル・チャンネルに、右側のは1)エルロン、エレベータ、ラダーの各チャンネル 2)残りの空いているチャンネル(今回は5&6チャンネル)に接続します。
スロットル・チャネル(Ch.3)の接続、このチャンネルだけ電源線(+5V/GND)が接続され受信機に電源が供給されます。
続けて残りのチャンネルに接続します
Futabaの場合、チャンネル接続は以下の様になります。
- エルロン⇒Ch.1
- エレベータ⇒Ch.2
- ラダー⇒Ch.4
- AUX1⇒Ch.5
- AUX2⇒Ch.6
MultiWii側の設定(config.hで指定)でAUX2の入力はD8またはD12ピンの選択が可能ですが、今回はD8ピンに指定しました。D12ピンは少し離れているので付属ケーブルでは接続できないので新規にケーブル作成しないとならないのが理由です。
別記事で詳しく書くつもりですが、D8ピンは更にBuzzer接続ピンとしても使われているためBuzzer使用時には必然的にAUX2はD12ピン設定になります。
ところで、このAUX1,AUX2は何に使うのかというと、MultiWii搭載の各モード選択、例えばAcroモード/Stableモード切替とか、BAROモード(高度維持)のオンオフとか、GPSオンオフとかに使います。(詳細はプロポ設定の別記事で書きます)
ESCとの接続
MultiWIiの出力であるモータ制御コネクタと各ESCのスピコンコネクタを接続します。
- D3⇒[前・左]ESC
- D9⇒[後・右]ESC
- D10⇒[前・右]ESC
- D11⇒[後・左]ESC
全体の結線の様子
フレームに組み込む前に全体を撮影してみました
ついに組立完成しました
センターボード(天板)のネジ止め、受信機固定(両面テープ)、プロペラ取付、バッテリー取付で完成です。
折角組み上げたんですがこの後の設定・調整作業のため、プロペラ、バッテリー、センターボード(天板)を外します。センターボードは外さなくてもよいのですがMultiWiiの各コネクタへのアクセスが容易になるのであえて外しました。
この状態ではまだフライトはできません、残りの作業は
- MultiWii最新ファームダウンロード
- プロポ設定(エンドポイント調整、スイッチアサイン等)
- ESCのキャリブレ&プログラム変更
- BT搭載&スマホアプリインストール
- 手持ちダミーフライトでの最終確認
という内容です。
このあと、順次記事をアップしていくつもりです。