レーダーセンサー動体検知でブザーを鳴らす
前回記事「PIR(人感センサー)検知でブザーを鳴らす」ではPIRを使い人体(動物)から放射される赤外線を検知しブザーを鳴らすという回路&プログラムを提供しました。
今回は前回回路のセンサー部分のみPIRからレーダーセンサーに変えたものを作ります、 このレーダーセンサーはマイクロ波を使いドップラー効果により動体検知ができることから、動体検知をするとブザーを鳴らすと同時にLED点滅速度を速くするようにしてみました。
目 次
レーダーセンサー
今回使うセンサーはRCWL-0516という型番のレーダーセンサーモジュールです。このセンサーモジュールは製造メーカー不詳で公開されている情報は全然出てきません、そんな中、個人でとても詳しく解析(いわゆるリバースエンジニアリング)している方がいらして、動作解析、回路図作成からスペアナ解析までやっていて感服ものです。
注)本記事内の技術情報はこの方(JoeDesbonnetさん)の情報を引用しております。(GitHubのサイトURLはこちらです。)
①概略仕様
- マイクロ波の周波数は約3.2GHz、
- 検出距離≒7m
- 検出角度≒120° (基板部品面が検出面)
②ピン配置
下の画像の左端にあるヘッダー(5極)が外部接続用になってます。
名称 | 機能 |
3V3 | 3.3VDC出力、内部搭載チップ(RCWL-9196)にてVinから生成されている。容量は100mAmax(?) 今回は使用しない。 |
GND | 文字通りGND(グランド) |
OUT | 検出出力(デジタル)、検出時=HIGH、未検出時=LOW |
VIN | 入力電源、4~28V、今回は5VDCを入力する。 |
CDS | CDSという名称であるが内部搭載チップ(RCWL-9196)の9ピンに接続されている、検出のEnable(H)/Disable(L)を制御する。今回は使用しない。 |
Arduinoとの接続
LED,電子ブザーの接続は前回記事「PIR(人感センサー)検知でブザーを鳴らす」と全く同じです。
Arduinoプログラム
コード自身も前回記事と全く同じです。一応、変数名、ファイル名にPIRという文字列を使用しているのでこれをLaderというような文字列には変えました。
#define LED_OUT 11 #define LADER_IN 2 #define BUZ_OUT 10 void setup() { pinMode(LED_OUT, OUTPUT); pinMode(LADER_IN, INPUT); } void loop() { digitalWrite(LED_OUT, HIGH); if (digitalRead(LADER_IN) == HIGH) { delay(100); } else { delay(1000); } digitalWrite(LED_OUT, LOW); if (digitalRead(LADER_IN) == HIGH) { delay(100); } else { delay(1000); } if (digitalRead(LADER_IN) == HIGH) { analogWrite(BUZ_OUT,100); } else { analogWrite(BUZ_OUT, 0); } }